2004/11/27

「マラソン大会」


この時期、小学校ではマラソン大会が恒例行事のようです。
うちのお姉ちゃんもマブも、大会に向けて張り切っています。
マブがニコニコしながら言いました。

「とんたん、マブねぇ、こんどのマラソンたいかいは、がんばるよ。
　２０ばんめには、なりたいなぁ」

・・・。
そりゃあ、頑張る気持ちは偉いねぇ。
君のクラスは２１人しかいないんだけど、な・・・。





「マラソン大会・２」


次はお姉ちゃんです。
彼女もマブと同じように、マラソンは速い方ではありません。
彼女の走りをみていると、最初は力一杯走り、疲れてきて歩いてしまうというパターンがほとんどでした。
私と妻は
「お姉ちゃん、走ったり歩いたりすると、かえって疲れちゃうよ。
　自分のペースで、ちょっと遅くても走り続けていないとダメなんじゃない？」
とは言ってるのですが、
「うん、わかってるんだけど、どうしても歩いちゃったりするんだよ」
と、なかなか上手く実践できないようです。

大会が近づいてきたある日、帰ってきたお姉ちゃんが、嬉しそうに言いました。
「あたしねぇ、今日、一気にタイムが４分縮まって、
　お友だちも５人抜いたんだよ！」

「凄いじゃない！いったい、どうしたの？」
と尋ねると、彼女は答えました。

「○○先生に、アドバイスをもらったんだよ。
　その通りにしたら、うんと速く走れたんだ！」
「さすがは先生だね、それで何て言われたの？」
「あのね、
　『歩いたり走ったりすると、かえって疲れちゃうよ』って！」

・・・。
私たちの言ったのと、どこが違うんじゃー！





「マラソン大会・３」


大会も無事終了し、マブたちがかえってきました。
彼はまた、ニコニコ上機嫌です。

「とんたん、マブねぇ、がんばったよ。
　１９ばんめだったよ」

「ああ、凄いじゃない。よく頑張ったね。
　もう一人、抜いたんだ」

私がそう言うと、彼は首を振りました。
「ううん、ひとり、かぜで休んだの」


・・・。
まぁ、なんだ、
正直なところだけは誉めよう・・・。





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2004/11/20

「超装可動（モドキ）・仮面ライダーカリス」


BigSizeソフビと変身サイボーグ９９を使って、
超装可動（モドキ）、仮面ライダー・カリスを作りました。

今までブレイドとギャレンを作りましたが、
それに比べたら今回は、ちょっと・・いや、かなり難易度が高かったです。
前の二人は、ただの単色スーツで良かったですが、
カリスの場合は複雑な模様が全身に描かれているからです。

そんなダンダラ模様を描ける画才はないし、
もとより布に絵を描くテクニックもないし、
いったんはカリスの可動化を諦めようかと思いました。

しかし、マブが
「とんたん、カリスできた？」
と何度もせっつくので、いろいろ考えていると・・・

デジタルの利器を使ったアイデアが閃き、試してみることにしました。


まずはカリスのBigSizeソフビをバラバラに・・・する前に、前後左右からデジカメで撮影しておきます。
これは、後の作業で必要となる工程です。
撮影が終わってからカリスをバラバラにし、必要なアーマーの部分のみを切り離します。
カリスの黒いソフビは、ブレイドなどと材質の違いがあるのか、妙にソフビが厚くて固いため、ドライヤーが必需品でした。
削った部品は、リューターで肉厚を整え、さらに手首や足首には、素体と接続するための棒・・・ ジャンクパーツから適当に切り出したものを差し込んで、接着します。
ベルトは、その裏に包帯止めを使い、伸び縮みできるようにしました。ココまでは簡単。

さて、いよいよ本番の「ダンダラ模様スーツ」の作成です。
今回は、アゾン・インターナショナルの「ヒーローベース（布）」という製品を元にしました。
このスーツは、布製で黒１色ですので、模様は描かれていません。そこで。

先ほど撮影したデジカメのデータを元にしながら、
パソコンで、カリスの模様のみを抽出した画像を作ります。
画像の背景は、後で切り抜いてスーツに貼り付けたとき違和感のないよう、
全て黒色で塗りつぶします。

そして、模様を１枚の紙、Ａ４のサイズに収まるよう配置して、
不要の紙に印刷し、スーツ自体に合わせながら大きさを調整します。		 →

ちょうど良い大きさの画像が出来たら、今度はそれをアイロンプリント用紙に印刷します。
今回は、インクジェットプリンタ対応のものを使ってみました。
カリスのスーツは黒色なので、用紙も「濃色用」のものを選んであります。

乾いてから、模様を鋏でちょきちょきと切り出します。
この時、あまり細かく切る必要はありませんでした。
むしろある程度の余白を持たせた方が、後々剥がれにくくて良いようです。
模様の部品が切り出せたら、切った部分の台紙を剥がし、スーツに乗せて、アイロンで圧着させます。

すると、このような物が出来上がりました。
家庭科が不得意科目だった私のやることですから、ちょっとズレてたり曲がったりしてますが、
そこら辺はご愛敬。

アイロンプリント用紙を試してみて、注意する点は
といったところです。
細部にはいろいろと不満点もあるのですが、さすがにもう一つ作る時間も財力もないので、今回はこれで諦めることとします。

後は変身サイボーグ９９にスーツを着せ、パーツを取り付けるだけですが、
その前に腿や脛をボリュームアップさせておきます。
９９の素体は、映像上のカリスのプロポーションに比べ、二の腕や腿・脛が細いからです。

腿などのバランスを取り、スーツを着せたら、鎧部分の背中に切れ込みを入れ、ドライヤーで暖めて着せていきます。
それから、よりカリスっぽくするために、手首も改造しました。
ビシッ！としたポーズが取れるよう、指を１本ずつ切り離し、角度を変えて再接着します。

そして、全てのパーツをはめ込んで・・・。




「本当に強いのは・・・人の想いだ！」



このカリスをマブに見せたところ、
彼の目の色が変わりました。

「とんたん、すごいよ！
　マブ、ぜったい、じぶんじゃ、こんなのかけないよ！」

いや私も、自分でなんて描いてないんだけどな。デジタルの恩恵に与ってるだけでさ。


まぁとにかく、彼はまたいたく気に入ってくれ、前に作ったブレイドを切り倒して遊んでいます。
おかげで、すでに少々アイロンプリントが剥がれて来てしまいましたが、こんなに喜んで貰えれば嬉しいですな。
よかったよかった。

さて、マブも気に入ってくれたのでかなり自信を持ち、
このカリスを妻に見せたところ、
彼女の目の色が変わりました。



「あたしのアイロン！
　どこにも見あたらないと思ったら！
　勝手に、そんなことに使ったの？！」



すすすすすいません。ああそのカリスみたいな目はやめて。


アイロンプリント用紙を使うに当たって、最も注意する点は
  • ともかく奥さんには了解を取る
であるということがわかりました。





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2004/11/14

「おみやげ」


先日、私の後輩（女性）がめでたく結婚し、ハワイへ新婚旅行に行きました。
挙式も、現地で行ってくるそうです。いいのぉ、若い者はいいのぉ（何だよお前）。

さて、彼女が帰国してから、みんないろいろお土産を頂きました。
私にもお土産がありましたが・・・何とそれは、あずまんが大王の英語版。
ちゃんと(C)表示もありますし、正式な発行物のようです。

ちよちゃんが、英語で
「NURIKABE?　Why NURIKABE?」
などと言っているところは笑えます。
しかし、NURIKABEって外国で通用するのか？

それはともかく、このお土産を買ってくれたのは、実は彼女ではなく、その旦那さんだったそうです。
しかも、みんなのお土産を探していろんなお店を巡っている最中に
「お前（彼女）の先輩にあげるお土産、こういう店になら、あるんとちゃう？」
と言って、わざわざアニメショップらしきお店を見つけてくれたとか。

後輩に気を遣わせるならまだしも、その旦那さんにまで私の好みを理解して頂けるとは、
先輩冥利に尽きるホントすいません。





「おみやげ・２」


さて、彼女はもう一つお土産をくれました。
こちらは旅行のお土産としてではなく、結婚の内祝い（お返し）だそうですが、ハワイと言えば定番の、マカデミアンナッツのチョコレートです。
さっそく、家のみんなで頂きました。子供たちもニコニコです。

ところが、美味しく食べていたその最中、突然妻が叫びました。
「あれ？これ、もう賞味期限が切れてるわよ？！」
いくら何でもそんな、と思って箱を見ると、確かにそこには、
金色の大きな文字で 「　２４　ＯＣＴ　２００４　」と書いてあります。

私も、「ほんとだ。でもチョコレートだし、悪くなんかならないよ」
と言って食べ続け・・・ようとしましたが、よく考えてみたら。

それは、彼女たちが結婚した日でした。
そういえば確かに、その上に「JUST MARRIED」って書いてあるわ。わははは。

人から結婚内祝いのお土産を貰っておいて、それが何だかすっかり忘れてるとは、
まぁ私たちらしいかなホントすいません。





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2004/11/06

「文化の日」


先日、１１月３日＝水曜日は文化の日で、私もお休みでした。
週のちょうど真ん中に休日があると、何だか妙に嬉しいですな。
前の晩の火曜日は、マブも私も（特に何があるというわけでもないのに）ウキウキとして眠りました。

翌朝、起きたマブは私に言いました。
「とんたん、あさだよ。ネクサス（ウルトラマンネクサス＝土曜日朝の番組）みようよぉ」

私は笑って言いました。

「あははは、マブはネボスケさんだなぁ、今日は、ネクサスはやってないよ。
　今日はデカレンジャー（日曜朝の番組）だよ」

マブは、ああそうかぁという顔をして、
「こないだ（の日曜日に）見たばっかりなのに、すぐなんだねぇ」
と言いました。
私も、
「ほんとだね、日曜日からちょっとしか経ってないのに、デカレンジャーが見られるなんて、
　何だか得した気分だね」
と、いそいそとビデオの巻き戻しを始めました。

妻は、いつ気づくんだろう、このバカ親子は、と思って見ていたそうです。





「引っ越し」


うちの弟夫婦は、近々うちの近所に越してくることになりました。
お姉ちゃんは、弟の奥さん＝お姉ちゃんのポケモンカードの対戦相手（＝カモ）が近くに来るので、大喜び。
マブは、私の弟＝時々プラモをくれる、気前の良いおじちゃんが近くに来るので、大喜び。
私は、弟の家＝懐かしいSEGAのゲームをコレクションしてる遊び場が近くにできるので、大喜び。
みんなウハウハ。自分のことしか考えてないですな。

さて先日、弟がうちに遊びに来ました。少しずつ、引っ越しの準備をするそうです。
彼は、うちのマブへのお土産にと、ガンダムのプラモデルをいくつか持ってきてくれました。
ＨＧのグフとか、シャアのザクとか、ジャスティスガンダムとか、ジオングとか。
既に組み立て済みですが、作らなくても遊べるので、マブは大喜びです。
最近のプラモは、ホントに良くできてますね。

私とマブがお礼を言おうとすると、妻が言いました。
「待って！これは、こっちからお礼を言うべきものなのかしら？」
「何で？」と私が尋ねると、彼女は続けました。
「私には、このプラモから、
　『引っ越しで邪魔になるから、マブにあげちゃえ』という
　オーラを感じるんだけど？」

私は
「え、そんなことないよね？」と助け船を出し、弟の顔を見ました。
が、彼は
「グ・・・グムゥ・・・」
と唸っているだけです。

図星か。





「引っ越し・２」


ところで、その弟夫婦の引っ越し先の家には、
まだ他の荷物もろくにほどいていないというのに、床の間にこんなモノが飾ってありました。



しみじみと共感する、良い家訓であります。

しかし、家財道具もろくに出さないうちから、これを飾るとは・・・。
さぞかし、幸せな家庭になることでしょう。





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