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2007/06/23/

「お小遣い」

うちのお姉ちゃんが朝がダメな人なのは前にも書きましたが、最近とみに酷くなってきました。
うちの子たちは自転車通学なのですが、家を出る１５分前に起き、５分でご飯を食べ、１０分で着替えて出ていきます。
もちろん、髪の毛をとかすのも、顔を洗うのも、歯を磨くのもかーなーり適当だと思われます。
さすがに妻がブチ切れ、お姉ちゃんに宣言しました。

「あんたね！一応女子中学生なんだから、おしゃれに２時間かけろとは言わないけど
　（「夢のクレヨン王国」か）
　いい加減にしないと怒るわよ？
　（もう怒ってます）
　これから、６時までに起きてこなかったら、そのたんびに
　お小遣いから２００円ずつ引くからね？」

お姉ちゃんは渋々頷き、最初の１日目こそ６時に起きてきました。
しかしその後、すぐにまた前に戻り、１５分で家を出て行きます。
（ある意味、大したヤツだと思いますが）

寝坊の回数は既に数回以上、本当にお小遣いから毎回２００円以上引くとすると、このままでは
来月のお小遣いはゼロ、下手したらマイナスになってしまいます（笑）。
私は彼女に言いました。

「あのさ、このままだとお前、来月は
　お前がママにお小遣いをあげることになっちゃうよ？」

どうも本気で２００円ずつ引かれるとは思っていなかったらしいお姉ちゃんは、泣きながら訴えました。

「そんなのヒドいよ！
　オトナって薄汚いよ！」

薄汚いってお前な。
ちゃんと起きれば済むだけの話だと思うが・・・。

「ビール」

さて、私は普段週末しかビールを飲みません。
飲むと眠くなってしまうせいもありますが、第一に、マブがビールの本数をチェックしていて
「（週末でも）１日３本以上飲んじゃダメ」
と、まるでかいがいしい奥さんのように（笑）健康管理をしてくれているからです。

しかしある日、仕事の都合により、いつもよりずいぶん早く帰ることができました。
その日はちょうど木曜日、マブはスイミングスクールがあるので、少しだけ帰りが遅いのです。
この機を逃すわけには行きません。
私は冷蔵庫からビールを出して、ちびちびといただきました。

そうこうしているうちに、お姉ちゃんが帰ってきました。
彼女も、ビールの本数管理をしてくれているので、食卓をチェックしています。
（まぁホントにかいがいしい）
「今日はまだ１本目みたいだね。それならいいわ」

しかし妻がこっそりと、彼女に言いました。
「ホントはもう３本目なのよ。
　飲むたびに、外のゴミ箱に缶を捨てに行ってるから」

するとお姉ちゃんは激しく怒り出しました。

「そんなのズルいよ！
　オトナって薄汚いよ！」

私も答えました。
「ああそうだよ！
　オトナってのは、薄汚い生き物なんだよ！」（身も蓋もない開き直り）

まぁ確かに、子供の目を盗んでちまちまビールを飲む父親っていうのが、かなりアレなのは否定しませんがなー。
こうして、梅雨の一日も過ぎていくのでした。

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2007/06/17/

「研修専用」

最近は目が回るほど忙しく、週末のお休みであっても、毎週毎週、何かの研修があります。
さすがに私もヘトヘト。新しいオモチャを開封しようという気力も失せ気味です。

先日も丸１日研修だったのですが、こんなことが続いていては、私の子供心が壊れてしまいます。
（いや、そんなものたくさん残っているオトナもどうなのか）

そこで今日の研修には、新しいオモチャを連れて行きました。
この夏公開の映画「トランスフォーマー」に登場する（らしい）、MA-07・スピードダイアル800です。
（アイテムの詳細は、Blogの方でご覧下さい）

携帯電話モードから、ロボットモードにトランスフォームします。
何せ携帯電話ですので、オトナが集まる場所でカチャカチャいじっていても、他の誰も気が付かないのが良いところ。
（念のため申し上げますが、もちろん、休憩時間にしか遊んでいませんよ？（笑））

普通の携帯にしか見えないものから（いやもちろん、じっくり見れば分かりますが）、ロボットにきちんと進歩するとは、玩具の進歩は大したものです。
もっともよく考えたら、昔も私は、全く同じコトしてましたなぁ・・・。
人間の方はちっとも進歩しないのですから、困ったものです。
（ちっとも困っているように聞こえない）

まぁとにかく、スピードダイアル君のおかげで、~~研修も退屈しないで~~休憩時間も暇を持て余さないで済みました。
良かった良かった。

「身近なもの」

さて、家族でＩＱサプリを見ていると。
多分父の日特集なのでしょう、こんな問題をやっていました。

「『紀元前２世紀頃に生まれ、
　　お母さんよりはお父さんの身近で見かけるもの。
　　最近は、使わなくても良いとされることもあり、
　　虫の形をした仲間もいる』

　さあ、それは何でしょう。」

何だろう、たばこかな、ビールかな、ライターかな、などと私たちが考える間もなく。
マブが速攻で叫びました。

「ガンプラ！」

あのなぁ。

「ああ」
お姉ちゃんが感嘆の声を上げます。

「ああ」じゃないだろ。お前も。

今日、お父さんの間近にいたものは、
ガンプラじゃなくって、トランスフォーマーだ。（ツッコむとこが違う）

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2007/06/10/

「環境」

６月５日は環境の日。（ご存じでした？私は全然知りませんでした）
「よつばと！」の、スクールカレンダーでそれを知ったマブは

「今日は、かんきょーの日だから、ちきゅーおんだんかーに気を付けないと！」

と言って、片っ端から、家の電気を消して歩きました。
その心意気や良し。
だがな。君。
そのトイレには、お父さん、まだ入ってたんだけどな。

そこら辺までだったら、普通の日々の話だったのですが。
彼はまた、何を考えたのか、

「今日は、かんきょーの日だから、家のかんきょーも良くしないと！」

と言いだして、お茶の間をせっせと片づけ始めました。
妻は大喜びです。

「ちょっと聞いた？アナタ！あの子の心がけの素晴らしさ！
　環境の日だからって、自分の家の環境まで整えようとするなんて、普通思わないわよ？
　なんて良くできた子でしょう？！」

この後、「誰のＤＮＡのおかげだと思う？」云々と続きますが、割愛します。

まぁ確かに、その心意気や良し。
だがな。君。
その散らかってるオモチャ、元々マブが遊んでいたものなんだけどな。

片づけが終わったマブは、いよいよ最終行程に移りました。

「じゃぁ、おうちで一番、かんきょーの悪いところも片づけないと！」
そう言って、妻と二人で、私の方をじっと見ました。

マブの企みは明白です。
片づけにかこつけて、私の部屋に（正々堂々と）入り、新しいオモチャがないか物色しようというものです。
そして、それを正当化するために、今までのかんきょーの前振りがあったのです。
何と下準備の良いヤツでしょう。

私は二人に言いました。
「ダメ！（まだ全然新しいオモチャとか）片づけてないから！」

するとマブは、すぐさま反応しました。
「大丈夫！かんきょーにやさしくするから！」

私が
「別に優しくしてくれなくても良いし」
と言うと、彼は不満そうに言いました。

「なんで？あそこが一番、れつあくなかんきょーなんだよ！」

どこで覚えたそんな言葉。
妻は感じ入ったように頷いています。

そこで私は（ドキュメント番組のナレーション風に）言いました。

「増え続ける生産物、限りある資源（とお財布と部屋のスペース）。
　この問題については、我々が自分自身で、前向きに取り組んでいかねばなりません」

すると妻はこう言い放ちました。
「じゃぁ、早いトコ取り組みなさい。
　限りある資源がなくなる前に！
　売るとか捨てるとか燃やすとか！」

燃やしちゃダメだろ、環境的に（いやそういう問題じゃ）。

私を取り巻く環境は、日々厳しくなるばかりでございます。

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2007/06/01/

「旅行」

先月の週末、遠方への旅行があり、えっちらおっちらと行ってきました。
とは言っても仕事絡みであり、ようは接待旅行ですよ、接待旅行。
上司の都合を聞きながら走り回っていては、なかなか自分も楽しむというわけにはいきません。

それでも、夕飯は（いろいろ検索していったおかげで）美味しいものを食べられました。
写真はフグの刺身、こんな機会でもなければ、一生口にすることはないだろうというものです。
接待旅行バンザイ（笑）。

まぁ結局は自分の財布からお金を払っているわけですが、もしも自分だけだったら、絶対にこれを食べようなんて思いませんからね。
そんなお金があったら、プラモでも買っちゃうに決まってます。

そんなわけで今回の旅行は、いろいろと疲れましたが、それなりに楽しく過ごせました。
NINTENDO DSの、FF12を持っていったせいもありますが（そっちか）。

さて、そうやって数日後に帰宅しましたが、我が家は相変わらずでした。
私がビールを１本飲もうと思って、冷蔵庫を開けると、お姉ちゃんが言いました。

「変だなー、あたしね、昨日お父さんが帰ってきたような気がしたんだよ」
また何を言い出すのかな、この娘は。
「でもねでもね、あたしその時、お風呂に入っていたんだけど、
　階段を誰か上がってきて、お父さんの声で「ただいま～」って言ったのが聞こえたんだよ？」

彼女が言う「昨日」は、ちょうど私がフグの刺身に舌鼓を打っていた頃です。
何を寝ぼけていたのやら（この子が寝ぼけているのはいつものことですが）。

すると妻が、ニヤニヤしながら言いました。
「わかった！
　多分、本当のお父さんはその時、　宇宙人にでも掴まって、どこかへ連れて行かれちゃったのよ！
　きっとお姉ちゃんに、『助けて～』って、テレパシーを送ったんだわ！
　だから、今ここにいるお父さんは、ニセモノよ！」
妻は、ビシッと人差し指を立て、私を指さします。
何でこんなバカちんばっかりなのかなぁ、この家は。

するとマブが言いました。
「まっさかぁ」

しかし・・・。
口ではそう言いながらも、その顔は、半信半疑でいるのがアリアリと見て取れます。
そんなバカな、と思ってはいるのでしょうが、実はかなりビビっているようなのです。
私はそれを見ると、ふと意地悪をしたくなって、言いました。
「ばれたか。そうさ、俺はニセモノさ。だから・・・」
私は、ずっとビールを持っていたので、右手はカチコチに冷えています。

「手が、こんなに冷たいんだ！」
私はすっと、マブの頬に右手で触りました。

「ぴぎゃー！」

突然マブが悲鳴を上げ、机の上の夕飯をひっくり返しそうになりながら、妻に抱きつきました。
私は慌てて、なだめに入りました。
「うそうそ、冗談だってば」
そう言ってマブに触ろうとしたところ、かえって彼はビビりまくり、

「ぴぎゃー！ぴぎゃー！」

と大混乱。もうわやくちゃです。
その取り乱し様は、ビデオに残しておきたいくらい面白かったのですが、後で私が妻に叱られたのは、言うまでもありません。
（何だよ・・・元はと言えば、誰のせいだと思ってるんだ・・・）
と、口には出せなかったのも、言うまでもありません。

さてその夜。
私が寝ようとして布団に入り、しばらく経つと。
隣から、小さな手がもぞもぞと動いてきました。
私たちの寝室は、マブを真ん中に家族が川の字で寝ていますので、動いているのは間違いなくマブです。
（まだ起きてたのか？）
と私が思った時。

その手は、そおっと私の指に触り、何かを確かめています。
何をしているのか分かったのは、しばらく経ってからでした。
その小さな手は、どうやら、私の体温を確かめていたのです。
私の手がちゃんと温かい（当たり前だ）のを確認すると、その手は、またおずおずと布団の中に消えました。

私は、旅行は旅行で面白いけど、家にいるのも楽しいよなぁ
と思いながら、眠りに着きました。

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