2010/03/31/
「卒業」
うちのマブも、この春無事に小学校を卒業しました。
真新しい中学校の制服に身を包み、卒業式に入場してくるその姿には、思い出が溢れて涙を禁じ得ませんでした・・・
と普通なら書くところですが、どうせ持ち上がりでクラスメイトも殆ど変わらないし、全然泣くような場面はなかったなぁ（おい）。
それどころか、私はおかしくてしょうがありませんでした。
マブの制服が大きすぎて。
袖から指しか出ていない「ダボダボ」な制服を着ている（着せられている）子はよくいますが、マブのそれは、
真っ直ぐ腕を伸ばしているはずなのに、全く指が出ていません。
まるでキョンシーか暗器使いのように、拳が全部隠れてしまっているのです。
まぁ、うちのマブはおちびさんだからしょうがありませんが、それにしたって、もう少しサイズを合わせてもよかっただろうに。
私は、隣でビデオを回している妻に囁きました。
「いくら何でもアレ（制服）、大きすぎたんじゃないの？」
妻はこっちを見もせずに言いました。
「良いのよ！どうせすぐにデカくなるんだから！
なって貰わなきゃ、困るんだから！」
まぁそりゃそうですが。
卒業式が終わって、マブが帰宅したので、私はそっと聞いてみました。
「いいの、その袖？ママにお願いして、もう少し縮めて貰ったら？」
すると彼は答えました。
「コレで良い」
「そうなの？」
「うん、だって」
マブは、制服の袖から拳を出し入れし、手を広げたり握ったりしながら言いました。
「合体ロボごっこができる」
中学生になっても、マブはマブです。たぶん。
