2009/10/12/

「D.Q.Ⅸ」


Asc07227 NINTENDO DSで「ドラゴンクエスト9・星空の守り人」が発売されて、もう3ヶ月ほどになります。
私はⅠからずーっとファンですので、もちろん今回も購入し、ちまちまと遊んでいます。
(画面は合成です)

今回の特徴として、ストーリークリア後のお楽しみが多い・・・というよりクリアしてからが本番・・・という、長く遊ぶための仕掛けがギッシリ詰まっている事が挙げられます。
私は「石橋を叩いて渡る」どころか「石橋を叩き壊して、自分で作り、それでもなかなか渡らない」プレイを信条としていますが、今回はそんなコトしないで、もっと早くクリアしてもよかったですね。

マブは、私のデータでせっせとメタルキング狩りにいそしみ、宝の地図の洞窟に潜っては
「お父さん!星屑の剣、4本目だよ!」

と、強力な武器を発掘してくれています。
持つべきは、優秀なレベル上げラーだなぁ。

マブも、これで本格的にドラクエに興味を持ったようで、毎日毎日
「エスタークって強かった?」
「『ミラーシールドで仁王立ち』って、『いてつくはどう』が来るとどうなるの?」

と、いろいろ質問してきます。
自分の子供と、ドラクエのことで熱く語れる日が来るとは思わなかったなぁ。

最初は
「据え置きゲーム機でないと、画質とかボリュームとかどうなのかな」などと不安に思っていたものですが、 今回のドラクエは、携帯ゲーム機で遊べるということを最大のメリットに据えており、それによって様々な「今までと違った」遊びを提供してくれています。
その最たるものが
「すれ違い通信」
DSの通信能力を生かし、現実の世界ですれ違った人たちのデータに互いに自分の分身を送り、宝の地図などを交換しあえるというものです。
すれ違った人数が増えていくと、ゲームの世界の宿屋も大きくなっていくというお楽しみ付き。
見も知らぬ人たちと、ドラクエを楽しんでいる気持ちを共有できるシステムは、また格別です。
「次の『ドラゴンクエストⅩ』も、DSでいいんじゃないか?」などと思ってしまうくらい。

しかしこのすれ違い通信ですが、都会ならいざ知らず、うちのような田舎だと、どうにもこうにも「すれ違う場所」自体がありません。
時折、週末に隣町へ出かける時にDSを持っていったりしていますが、それでもすれ違う人数には限界があります。
うちの「リッカの宿屋」にはまだ十数名しか宿泊しておらず、宿の部屋もなかなか増えていきません。ごめんよリッカ。

それでもと思い、先日、車の修理をするために隣町へ行こうとしていた時、このドラクエ入りのDSを持っていくことにしました。
修理には部品が必要と分かり、時間が空いてしまったので、隣町にあるデパートによって帰ろうとしたところ。
駐車場の中でDSを開いてみると。
「あれ?」
宿屋の名簿には、なんか見たことのある名前が載っています。
「これって・・・」
私はもう一度デパートにとって返し、そこのゲームセンターに顔を出しました。
すると案の定、
弟夫妻が、けんちゃん(仮名)と一緒にガンバライドをしていました。
そう、さっきの名前は、弟がゲームの中でよく使っている名前だったのです。
「考えることは同じだなぁ」
私たちは笑い合いましたが、しかし、現実には1kmも離れてないところに住んでるのに、こんな遠い隣町ですれ違わなくても・・・(^^;)。

さて、そうやって少しずつ宿屋の滞在客を集めて帰宅すると。
「お父さん!誰かいた?」
マブが目を輝かせて聞いてきました。
「ほら」
私がDSを見せてやると、彼は大喜び。
「あっ!宿がちょっと豪勢になったよ!」
嬉しいなぁ、すれ違い通信。まぁ、客は身内だが。
すると、名簿を見ていたマブの目が留まりました。
「え?」
ははぁ、と思って私は教えてやりました。
「Kちゃん(弟の奥さん)たちとすれ違ったんだよ」
「そうかぁ」

先日遊んでいる画面を見せて貰ったので、マブも弟夫妻のゲーム名を覚えていたようです。
「ありがたいなぁ、すれ違い通信」
マブは興奮さめやらぬ様子です。

すると私たちの頭上から、
の声がしました。
「何で?」
その暗さは、ドルマ(闇系の攻撃呪文)のようです。

「いや、だって、あいつらとすれ違ったから」
「車の修理に、行くって言ってなかった?」
まるでドルクマ(闇系の2番目の呪文)のようです。

「そうだけど?」
あなたの車はトヨタ、あの子たち(弟夫妻)の車はホンダ
彼女は、ドルモーア(闇系の3番目の呪文)を唱えました。

車屋さんですれ違うわけないでしょ!どこへ行ってきたの!
ドルマドン(闇系の最強呪文)が炸裂しました。


結論を申し上げますと、
すれ違い通信は、アリバイ工作には使えません。



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