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2009/5/24/

「旅行」

先日、職場の旅行があり、１泊ですが温泉につかりに行って来ました。
普段なかなかゆっくりできない私たちですが、たまにはのんびり、何も考えずに食べて飲んで寝て、そんなのも良いですよね。
自由時間があったので、みんな好きにお土産を買い、私は写真の「ヒビキオンゲキコ」を買い、グータラと過ごしてきました。

夜の宴会まで時間があったので、マブからメールが届きました。
とは言っても、彼はもちろん携帯なんか持っていないので、妻が代わって打っているのですが。

「あんまり飲み過ぎないでね」
はいはい。そんな事をわざわざメールで寄こすなんて、成長したなぁお前も。うるうる。

「あと、おみやげは何かのプラモをおねがいします」
こっちが本命か(^^;)。

さて、宴会からほろ酔い気分で帰ってきた私は、自室へと向かいました。
今回は同僚と相部屋で、それぞれにカードキーが渡されているのですが・・・。
部屋の前で、同僚が「あれ？」と、何か慌てています。
どうやら、カードキーを部屋に置いたまま、忘れてきてしまったようです。
「平気平気、俺持ってるから」
私は自分のカードを取り出し、ドアに差し込みました。
ピーッ。
ところが今度は、私のカードが認識されません。
何か不具合でもあるようです。

「俺、フロント行って（開けて貰えるように）頼んでくるよ」
同僚はそう言って、エレベータに戻っていきます。

私は、おかしいな、カードキーってビールこぼすと使えなくなるんだっけ（おい）と思いながら、自分のカードを眺めました。
すると。私が一生懸命、ドアに差し込んでいたのは・・・。
（もうオチが分かり切っていると思いますが）

このカードだったのです。
前も同じようなボケをかましたような気がするが・・・成長しないなぁ、この男は。
もちろん本物のカードキーは、ちゃんと別のポケットに入っていました。

私はちょっと迷いましたが、さっさとドアを開け、部屋に入るとフロントに電話を入れました。
「○号室です。同僚がそっちに行くと思いますが、『ドアは開きました』って伝えて下さい」

しばらくして同僚が上がってきましたが、私は
「ごめん、キーちゃんと使えたよ」とだけ話しました。
彼は「ああ、良かった～」と、事態に全く気づかず、自分のカードを持つと、また温泉に入りに行きました。
嘘は一言も言ってないし、ＯＫＯＫ（おい）。

私は彼が出て行ってから、もうこれ以上間違えないようにと、響鬼のカードをバッグにしまい、ベッドに潜り込みました。
旅行はアクシデントが付きものですねぇ(^^;)。

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2009/5/10/

「映画」

ゴールデンウィーク、マブと一緒に映画「超仮面ライダー電王＆ディケイド　鬼ヶ島の戦艦」を見に行ってきました。
大型連休の子供映画とあって、劇場は満員大入り。
いつものモモタロスたちのスットボケぶり、安心して笑って見ていることができました。
また、なかなかどうして素晴らしいジュブナイルであり、きちんと今までの物語とリンクしていたあたりにも感動しました。
もっとも、私たちが一番驚いたのは、もちろん「あの予告」だったのですが・・・。
また夏も熱くなりそうです。

さて、劇場では、先着順で写真のプレゼントを配布していました。
モモタロスとデネブの、ボールチェーンマスコットです。
本来は、黒い袋に入っていて、貰う時点では中身は選べません。

劇場の人が、マブにこれを渡そうとすると、彼は
「おとうさん、もらっておいて」
と恥ずかしがって、受け取ろうとしませんでした。子供だと思われるのがイヤなのです。
まぁ、こういう映画を父親と見に来る時点で子供なのですが（笑）、彼にもプライドがあるのです。
それにさすがに、どうしてもコレが欲しいという年でもなくなって来たのでしょうね。

いつもならこういうものは子供限定の場合が多いのですが、私の行った劇場では、来場者全員にプレゼントをしてくれていました。
そして、私たちが貰ったのは、たまたま両方モモタロスでした。
それがなぜ、デネブもあるのかというと・・・。

映画が始まるまでの間、私たちがパンフレットを読んでいると、会場はあっという間に親子連れで埋まっていきました。
私たちの隣にも、お母さんと小学生くらいの子供が座り、二人は何か楽しそうに話をしていました。
私が、聞くともなしに、その話を聞いていると。

「あーあ、ボクもモモタロス、ほしかったな」
「しょうがないじゃない」

どうやら、その二人が貰ったのは、両方ともデネブだったようです。
貰う時には中身を選ぶことができませんし、それはお母さんのいうとおり、確かにしょうがないことです。
とはいえ、子供には一番人気のモモタロス、やっぱりそりゃ欲しいでしょう。

私はその子に話しかけました。
「両方ともデネブだったの？じゃぁ交換する？」
「えっ？」
その子は、きょとんとして私を見ました。
「はい」
私は、袋に入ったままのプレゼントを、そのままその子に渡しました。
彼が、不思議そうに黒い袋を開封すると、中からモモタロスが出てきました。
「うわー！」
「ありがとうございます」
「いえいえ」
「ありがとう！」
私はその子のデネブとモモタロスを交換し、めでたく我が家のも、２種類が揃いました。

私とマブが、揃った２個を見ていると、さっきの隣の親子連れがまた、何か話しています。
「どうしてなんだろう」
「おじさんに聞いてみなさい」
「？」
私がそっちを向くと、さっきの子が私に尋ねました。
「どうして、袋を開けてないのに、モモタロスだって分かったの？」
ああ、それが不思議だったのか。
「ほら、モモちゃんは角があるから、触ったらすぐ分かったよ」
その子は納得した顔で、もう一度私にお礼を言いました。
「ありがとう！」
「ううん、うちのも揃ったから、こっちこそありがとね」

するとマブが、そっと顔を寄せてきていいました。

「おとうさんってさ」
「何」
「他の家の子供に優しいよね」
「マブにだって優しいだろ」
「そっか」

間もなく映画が始まり、私たちはみんな、ニコニコしていられる時間に浸りました。

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