2009/4/24/

「女子高生」


驚いたことに、うちのお姉ちゃんもこの春から、高校生になりました(おい)。
このサイトを始めた頃には、あんなトンチキでスットコドッコイだった(おいおい)保育園児が、
今は花の女子高生です。もっとも、花かどうかは知らんけど。

そして、その花の女子高生が、うちのからもらった入学祝いが、コレです。
プラモデル・PG(パーフェクトグレード)、ウィングガンダム=ゼロカスタム

どこのセカイに、
高校の入学祝いにプラモデルを買ってもらう女子高生がいるのでしょうか。頼む方も頼む方ですが、買う方も買う方です。

え?何?じゃぁ、
親が止めればいいじゃないかって?
もちろん止めましたよ、
「そんなものは俺に寄こせ」って。ええ?

余談ですが、今どきの高校って、辞書とか全部「電子辞書」なんですね。
私が現役の頃はもちろん、分厚い英語や古典の辞書を持ち歩かなきゃいけなかったものですが、
今では、最新辞書が十数冊以上入った機能を持つ物が、手のひらサイズ。 しかも学校公認なんだから、驚きです。
そのうち大学入試も、自分のノートパソコン持ち込んで良い、とかなったりして・・・。

さて、話がずれました。
お姉ちゃんの高校は楽しいのか何なのか、勉強しているのかどうかなのか知りませんが
(着々と、ウィングガンダムのパーツが組上がっていくところを見ると・・・  知らん、もう俺は知らん)
ちゃんと高校生活はしているようです。
先日は、仲良くなった女の子の友達数人と、一緒に出かけてきました。
場所は富士急ハイランド

お姉ちゃんは、その旅行自体はかなり楽しみにしていました。
もちろん、できたばかりの友達と、一緒に過ごす時間が嬉しかったのでしょう。

しかし、帰ってきた彼女は、
予想に反して意気消沈していました。
「どうしたの?」
が尋ねると、お姉ちゃんは沈んだ声で言いました。

ガンダムクライシスが休みだった・・・」
どっちにしても、女友達とじゃ、そんな所に一緒に入ってくれないような気がしますが。

「でもでも!」

彼女は、急に元気を取り戻して、携帯で撮影した写真を見せてくれました。

「(モビルスーツの)ボールは撮って来た!」
「・・・」


どこのセカイに、
友達と出かけた記念写真がこれだけという女子高生がいるのでしょうか。

「これだけじゃないよ!」
彼女は怒って申し立てました。
「もう一枚ある!」


それは、
ボールを後ろから写した写真でした。

花の女子高生ライフに幸あれ。


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2009/4/12/

「5人目」


ある日、私たちがお風呂から出てボケラ~っとしていると、脱衣所からがでてきて言いました。

「誰?このタオル、広げておいたの」

彼女は、ミッキーマウスの大きなタオルを手にしています。

「知らないよ」

「あたしも」

「マブも」

お姉ちゃんマブは、口々に言いました。

妻は私たちを疑わしげに見ながら

「これ、除湿器の上にかけておいたんだけど、いつの間にか脱衣かごの中に入っていたのよ?
 誰かが動かしたんじゃない?」

と尋ねました。
そう言われても、私たちには心当たりがありません。
妻は
「そう、じゃあきっとうちには、誰も知らない5人目がいるんだわ!」
と、言いました。

うちは私と妻、子ども二人なので、もちろん
5人目のひとなんかいません。彼女なりの当てこすりのようです。
「ママったら細かいよね」
「ホントだね」

と頷きながら、私はふっと思い出しました。

そう言えば、さっきそのタオル、除湿器の上から落としちゃって、
どこに置いていいか分からなかったから、かごの中に入れたっけ。
犯人は私だったか。わはははは。

妻はまだ台所で、
「これだからうちの5人目は・・・」などと呟いています。
でも
めんどくさいから、黙っていよう(おい)。
だって、
どうせまた、話こじれるだろうし!(^^;)

さて次の日。
我が家には、普段暮らしている部屋の上にもう一つ、
屋根裏部屋があります。
そこはただの物置で、簡易なハシゴが置いてあるだけです。
別に上り下りに危険はありませんが、ホコリが舞い立つのがいやなので、マブたちには
「屋根裏には行っちゃダメ」と言ってあります。

妻はまだ、昨日のことをブツブツ言っています。
「ホントにうちの5人目は、ろくなことしないんだから」

するとマブが聞きとがめて、言いました。
「5人目って何?うちに、まだ子どもがいるってこと?」

彼も半分冗談なのでしょうが、妻は真顔で嘘をつきました。
「そうよ!マブの前に、もう一人お兄ちゃんがいるの!」
「ええっ?!」
初めて聞くそんな話に(いや嘘だから)、マブは面食らっています。

「でもね、あんまり変わった子だから、みんなと一緒に暮らせなくて」
「えええっ!」
「今は別のところにいるの」
お前もいい加減にしろよ(^^;)。

しかしマブは本気に取ったのか、何だかくらくらしながら後ずさりし、突然
「そうか!」と叫びました。
「ここにいるんだね?」
言うなり彼は、ハシゴを登り、
屋根裏部屋へ顔を突っ込みました。
面白いこと考えるなぁ、お前は。ただ、そこに入ってみる口実が欲しかっただけだと思いますが。

「どう?いた?」
妻はまだ冗談を続けています。
すると、屋根裏部屋からマブの声がしました。
「うん!・・・やっぱり変わった子だ!」
ええええっ?(^^;)
マブは、屋根裏部屋から顔を出して、真顔で続けました。
「にんげんの目じゃ 見えない子だった」

何でそんな、落語のようなオチを・・・。



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