2008/01/27/

「初夢」


ちょっと時期を外してしまいましたが。
新しい年が始まった頃、家族で初夢の話をしていました。

「初夢にね、ムルチが出てきたの」
ムルチというのは、帰ってきたウルトラマンやメビウスに登場した、魚に似た顔を持つ怪獣です。

「ムルチに襲われて、隊員が二人行方不明になる大惨事になったの」
「へぇ」
何の隊員だ。まぁ何でも良いが。
「でもその他に、卑怯な隊員が一人いてね」
「はぁ」
「飛行機に乗っていたんだけど、撃墜されたフリをして、自分で墜落して、逃げだそうとしたのよ。
　だけどムルチはそれを見破って、こう、両手のムチを振り回して、角を振りかざして、追っかけてくるわけ！」

両手のムチに角、って・・・。

「そりゃ、ムルチじゃなくって、グドンじゃないのか」
「ああ！何でも良いのよ、名前なんて！」
まぁ夢なら何でも良いんですが。
「でも、結構おめでたい夢だと思わない？」
「何でだよ」
「一富士、二鷹、三ムルチってさ」

だからグドンだってば。
年の初めから夢見心地で、幸せなことです。


さて、ここで問題です。
私が会話をしている「相方」は、いったい誰でしょう。

１．（小学４年生の） マブ
２．（中学２年生の） お姉ちゃん
３．（○歳の）妻


私の、今年の一番の課題は、
３番のひとを少し教育せにゃならんということですねー。





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2008/01/18/

「アイテテテ」


今まで、私の経験は「（いろんな意味で）イタい話」が結構ありました。
しかし本日のものは、今までの人生の中でも、そうはなかった「かなりイタい話」 に属します。

ある日私がビールを飲んでいると、お姉ちゃんが寄ってきて言いました。

「お父さん、あのネ」
「ん」
「今日学校で、休み時間に、（男の子の）友達があたしのところへ来て、言ったの」
「何を」
「『お前のお父さん、オタクだろ』って」
ぶふっ！
私は思わず、ビールを吹き出しました。

昔なら『お前の父ちゃん、デーベーソ』とか言ったところなのでしょうが、
今じゃ『お前の父ちゃん、オーターク』とでも言うのでしょうかね。
アイテテテ（笑）。

私は吹いたビールを拭きながら、平静を装って聞きました。
「それで、なんて答えたの？」
娘は真っ直ぐな目で言いました。
「『そうだけど、それが何か？』って」
うむ、さすがは私の子だ（おい）。

「そしたら？その子はどうしたの？」
ちょっと面白くなってきたので、続けて私が尋ねると、彼女は首をかしげて答えました。
「うん、それがね、だんだん顔が真っ赤になってきて、
　『・・・俺、ちょっと羨ましいんだ！』
って言い放って、どこかへ走ってっちゃった」

何だそれは。新手のツンデレか？（多分違います）。
まぁともかく、娘をバカにしようとしたんじゃないなら、別に良いや。
（いや、バカにされるような父親だからげふんげふん）
どうでもいいが、今から人生間違えないようにしなよ？＞謎の少年。


・・・ところでその後気が付いたんですが、うちの娘はさぁ、
私がオタクだと言われた部分は、否定していないのね。
アイテテテ(^^;)。




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2008/01/06/

「年越し」


新年、あけましておめでとうございます。

さて、我が家では毎年恒例となった「年越しガンプラ作り大会」ですが、今年もにぎにぎしく行われました。
と言っても、今年（昨年か）は、私が年末まで仕事だったため、妻と子供たちは妻の実家に里帰りし、そこで新年を迎えることにしました。
そのため、私は自分の家で、子供たちは妻の実家で、それぞれプラモを作ることとなったのです。

お姉ちゃんとマブは、それぞれにクリスマスプレゼントでもらったガンダムデュナメスとヴァーチェを抱え、意気揚々と里帰りしました。
何もそんなもの持って行かなくても・・・という気もしたのですが。
お義父さんお義母さん、すいません・・・今に始まったことじゃないですが・・・。


私が紅白でしょこたんを見ながら、パチパチとニッパーを使っていると、妻の携帯からメールが送られてきました。
マブがさっそく組み上げたのです。早っ！

・・・と思ってよく見ると、あれ？
これ、デュナメスじゃなくて、ユニオンフラッグカスタムじゃないか？
どうもマブは、向こうに着いてから、自分のお小遣いでこれも買ったみたいです。
お年取りの前に、既に組み上げてしまったのでしょう。
お義父さんお義母さん、すいま（以下略）。


私は元旦も仕事なので、しょこたんの出番が終わったら、もう眠ることにしました（見切り早っ）。
すると、年が明けた早々、お姉ちゃんからメールが来ました。

「デュナメスとヴァーチェ、できたよ！　かっこいい！」

新年初めて来たメールがこれか・・・。


そうは言っても、そんなに楽しそうにしていられると、自分も頑張りたくなるのが人情。
元旦の仕事が終わった後、私も本格的に製作に入りました。
私が作っていたのは、１／６０・ガンダムエクシア。
パーツが大きい分だけ作りやすいし、何より分割がよく考えられているので、簡単な合わせ目消しだけでも充分見栄えがします。
せっかくだから、電撃ホビーマガジンの付録に付いてきた、ソレスタルビーイング（ガンダムが所属する組織）のマークでも肩に貼ろうかな。
あとは定番のアンテナ先鋭化とかでもして・・・。

などと、仮組みしたパーツを眺めて構想に耽るのも幸せです。
正月くらいはのんびりさせてもらわないとね。


さて翌日、妻と子供たちは帰ってきました。
帰宅の挨拶もそこそこに、私が「デュナメスとヴァーチェ見せて！」（おい）と言うと、お姉ちゃんは嬉しそうにヴァーチェを見せてくれました。
バリ取りも適当ですが、まぁ彼女が喜んで作ったのなら、それも良いでしょう。

ところが何故か、マブはフラッグもデュナメスも見せてくれません。
「うん」と煮え切らない返事をしたまま、箱を抱えて行ってしまいました。
かと思うと、私の製作途中のエクシアを、何とも言えない微妙な顔つきをして眺めています。
途中までとはいえ、結構綺麗に仕上がっているので、いつものマブだったら
「おおー！」「凄いよとんたん！」
などと、感嘆の声を上げるところなのですが？

私が首をかしげていると、妻が来て言いました。
「大晦日、大変だったんだから。
　あの子（マブ）、急に『フラッグの腰が曲がらない！』って言い出して、
　『組み立て間違えちゃったかも知れないから、ママ、外して！』って、
　あのプラモ渡すわけよ。私に。できるわけないじゃん」
「それでどうしたの？」
「『家に帰ってから、お父さんにやってもらいなさい』って言っても聞かないし、しょうがないから、
　１時間くらいかけてバラしたわよ」
「結局、直したんだ」
「それがね、最初から説明書に書いてあったんだけど、
　『頭を押し込んでいると、腰は曲がりません』って。
　だから、別に組み立ては間違ってなくて、変形のさせ方を間違えていただけなの」
「なぁんだ」
「でも、胴体をバラすのにこじ開けたナイフの跡が残っちゃって、えらくショックを受けてたみたい」

なるほど、それでフラッグを見せてくれなかったのか。恥ずかしくて。
そんなの、私に言えばすぐ直してやるところですが、彼にもプライドがあるのでしょう。

すると、お姉ちゃんも来て言いました。
「その後もね、デュナメスに『シール（デカール）貼る！』って言い出すから、
あたしが ソレスタルビーイングのマークを切ってあげたの。
でも、デュナメスの肩って、びみょーに段差があるから、綺麗に貼れなくて、３枚ムダにして。
そこでも、かなり落ち込んでいたみたいだよ」

それで、私のエクシアを見て、何とも言えない（羨ましいけど口に出せない）微妙な顔つきをしていたのか。
だんだんと、プライドが芽生えて来る年なんだなぁ（建前）。
相変わらず面白ぇやコイツ（本音）。


去年もいろんなことがありましたが、今年もまた賑やかになりそうです。
今年もよろしくお願いいたします。
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