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2006/11/24/

「箱」

先日来、家族でNintendo-DSで遊んでおりました。
私のDS-lite、ネイビーブルーは非常に綺麗なんですが、遊んだ後は布で拭かないと、指紋の跡が目立ってしまうのが難点です。
しかしそうやって「ゲーム機本体を磨く」なんてことが嬉しく感じられるほど、愛着が湧いているのも事実です。
やっぱり「お気軽に非現実体験ができる」のは楽しいですね。

そうしているうち、うちのマブも、だんだんとゲームの楽しさ魂に目覚めたようです。
ちょっと前になりますが、彼はせっせと自分のお小遣いを貯めて、Nintendo-DSの「NEWスーパーマリオブラザーズ」を買いました。
彼が初めて買ったゲームです。嬉しさもひとしおなのでしょう。
封を切って、さあ始めるのかと思って見ていると、彼はおもむろにDSを磨く布を取り出して、本体を拭き始めました。
そしてさらに、NEWスーパーマリオブラザーズのソフトが入っている箱まで磨き始めました。
何だか良く解りませんが、とっても嬉しそうです。

ゲーム自体は、実に良く計算された難易度なので、マブ程度でも（何度も私に泣きつきながら）もうすぐエンディングを迎えます。
妻に「ゲームは１日１５分だけ」と約束されたのも、きちんと守っているようです。
このあたりが、お姉ちゃんとは違う、世渡りのうまさ（笑）。

さて、そうやってゲームに目覚めた彼は、先日こんなことを言い始めました。

「とんたん、今度のクリスマスは、サンタさんに
　『ゲームを下さい』って、おねがいしようと思うんだ」

マリオもそろそろ終わりそうですし、何より彼は、きちんと『ゲームは１日１５分』という約束を守っています。
クリスマスにソフトの１本くらい、良いでしょう。
私が「何をお願いするの？」と聞くと、彼は指を折りながら答えました。

「えっとね、
　（ゲームボーイアドバンスの）スーパーマリオアドバンス２と、３と、４と、マリオ＆ルイージＲＰＧ２」

また何を言い出すんだコイツは。
そんなにたくさん、サンタさんがゲームソフトをくれるわけがないじゃないか。
私がそう言うと、彼は口をとんがらかせて反論しました。

「違うよ、マブが欲しいのは、ゲームソフトじゃなくって、それが入ってた箱だけだよ」

はい？

「箱だけもらって、ああ、きっとコレはこういうゲームなんだ、って思って、
　頭の中で遊ぶのが、楽しいんだよ」

そりゃまた何とも安上がりなことで。
さすがは、バーチャルゲームをバーチャルに遊べる男だ。

しかしよく考えてみると、
「（すでにあまり新品では見かけない）ゲームソフトを探す」よりも、
「その箱だけを探す」方が、数倍難しいんじゃないか？

何とも嫌な予感がした私は、さらにマブに尋ねました。

「でもさ、箱だけじゃ、サンタさんだって探すの難しくない？」

「だいじょうぶだよ、前だって、
　もう売っていない怪獣のソフビ人形、見つけてくれたもん」
彼はあっさりと答えました。

ああ・・・。まだ覚えていたのね。
確かにそんなこともあったのよね。

さて、私は一体どうすればいいのでしょう。
いくら何でも、そんな「ゲームの箱だけ」なんか、オークションにはないぞ・・・。

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2006/11/18/

「ダイヤブロック・エヴァンゲリオン」

今回はダイヤブロックネタですが、いつものように私がねつ造した作品ではなく、ちゃんとした公式製品のご紹介です。

ダイヤブロック・汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン。
このようなキャラクター製品がダイヤブロックで発売されることは久しぶりで、しかも超メジャー級と来ていますので、発売前からかなり（一部の間で）話題の的でした。

さてこのエヴァンゲリオンですが、私も最近とみに忙しいので、制作は下請けに出しました。
そう、我が家の中学１年生の娘に作らせたのです。
彼女は最近ブロックに目覚め、私が作っていると、自分もなにやら手を出しています。
おまけに「もっとも好きなロボットはエヴァ初号機」と来ていますから
（いやそれもどうなんだ？女子中学生として）、
まさに適材適所。

私がエヴァの箱を渡すと、彼女はもうウキウキ。
休みの日を使ってちまちまと組み立て、完成させてくれました。
日本の女子中学生の中で、最も早くエヴァンゲリオンを組み立てた人物がうちの娘なのは、疑いの余地がありません。
（そんな女子中学生が、他にいるとも思えませんが・・・）

なお、本来は肩にNERVのマークのシールを貼ったりしますが、娘は「もったいないから貼らなかった」そうです。

色こそ初号機専用のパープルカラーが増えていますが、新しい形状のパーツはなく、既存のブロックだけで組み立てられています。
それでこれだけきちんとエヴァしているのですから、さすがにメーカーの作品は違いますね。
（関節ブロックのみ、今までのものよりも保持力がアップしたものになっていますが、やはりこのサイズだと、ちゃんと立たせるのは厳しいです）

こうして完成したエヴァを棚の上に飾り、彼女はご満悦です。
「やっぱり初号機は格好いいね！」
お前の趣味は偏りすぎてるような気がするけど、・・・誰がこんな偏った知識だけ、植え付けたのかなぁ。
（サッパリ自覚がないらしい）

しかし、そうして満足していた彼女は、突然大きなため息をつきました。
「どうしたの」
私が尋ねると、彼女はちょっとブルーな顔になって言いました。
「せっかく一生懸命作っても、この良さが分かってくれる友達がいなくてさぁ」
「そうかぁ」
娘は、エヴァンゲリオン放映時に関東にいましたから本放送を見ていますが、長野県では放送をしていなかったため、地元の友達は誰も知らないのです。
彼女は続けました。
「だから、アヤナミとかサキエルとか言っても、誰も分かってくれないんだよね」
そう言って、またため息をつきました。

最初の方はいざ知らず、いきなりサキエルとか言っても、そりゃ分からないだろう・・・。
そうは言っても、ちょっと娘が可哀想な気がしないでもありません。
誰がこんな偏った知識だけ、植え付けたのかなぁ。
（サッパリ自覚がないらしい）

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2006/11/04/

「ステラレネーゼ」

先日、家族で「発掘！あるある大辞典Ⅱ」を見ていると、お部屋の収納の話をやっていました。
私や子供たちはもう眠ろうかと思っていたのですが、妻から
「このテーマ、あんたたちが見ないで、誰が見るの！」
とお叱りを受け、３人で正座させられて拝聴しました。
それによりますと、部屋の片づけが苦手 という人は多いですが、その散らかし方にも、いくつか種類があるそうです。
（詳しくは、あるある大辞典のＨＰなどでご確認下さい。）

A・ステラレネーゼ
本来は必要ないものを、なかなか捨てられないタイプ

B・カクスーゼ
部屋の中が一見片付いているように見えるが、押し入れなど見えない部分に放り込んであるだけで、収納スペースは全然整理できていないタイプ

C・キニナラネーゼ
部屋中にものが出しっぱなしでも、全く気にならないタイプ

大きく分けてこの３タイプだそうですが、じゃぁ、私はどのタイプでしょう。

なんか、全部該当する・・・というか、強いてあげればメンドクセーゼのような気がするのですが。

何でも、いずれも脳の弱点が露見したもので

ステラレネーゼ：
→色や形など、視覚情報を認識しづらくなっているかも。
カクスーゼ：
→空間認識や立体感覚が低下しているかも。
キニナラネーゼ：
→意欲や決断力、判断力など、行動の命令能力が低下しているかも。

知れないけれど、トレーニングで回復したりするそうです。

もっとも私の場合、そんなトレーニングしている暇があったら、まず実際に片づけに取りかからなきゃいけないような気もするのですが。

さて、番組を見終わった娘は、
「じゃあ、あたしも部屋の片づけしようかな」
などと言い出すかと思っていましたが、そんな気配は微塵もありません。
代わりに、突然クイズを出しました。

「ものがなかなか捨てられないのが、『ステラレネーゼ』。
　ただものを隠すだけなのが『カクスーゼ』。
　散らかってても気にならないのが『キニナラネーゼ』。
　
　では、ここで問題です。
　変な仮面をかぶって、『人間なんか滅んでしまえ』って言ってる白い人は？」

何言ってるんだコイツは？
私の頭には、クエスチョンマークがいっぱいです。
すると背後から、マブが勝ち誇ったように叫びました。

「ラウ・ル・クルーゼ！」

「正解！」

ま、まさか、私がこのトンチンカン姉弟に、一本取られる日がこようとは。
本当に判断能力が低下しているのかも知れません。

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